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屋根工事 in 東久留米市

東京も梅雨が明けいよいよ夏本番を迎えました。
お天気商売の身としては晴れは嬉しいはずなのですが夏の快晴は・・・、身勝手ですね。

今回は地元建設業者様からのご依頼で既存コロニアル屋根をカバールーフ工法で改修しました。既存屋根材はニチハのパミールという製品が使われておりこの屋根材の劣化による雨漏れを改善するための工事です。この製品、色々と問題を抱えており検索するとよくお分かりになられると思います。ご興味のある方は「ニチハ パミール」で検索してみてください。
今回は屋根坪100坪弱、平米数では300㎡強の大型物件、一般平均戸建てに換算すると約5棟分に相当します。

梅雨時期の晴れ間を狙って(といっても大体曇天か小雨でしたが)皆で頑張りなんとか仕上げました。我ながらよく頑張ったと自画自賛です。
建物外観から完成画像を一気にいきます。今回の使用屋根材は稲垣商事のIGヒランビー(極み)です。
前回ご紹介した屋根材と同一ですが、今回葺き方はスリットを交互に揃える「千鳥葺き」です。この材料では一般的な葺き方となります。

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屋根上から。
作業をしていて果てしない感じでした。実に2000タイプの換気棟4台に1000タイプが1台・・・。
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そして一番肝心な煙突周りの板金納め。
大きな屋根ではありますが実はここが一番のポイントで改修現場の納めの要所です。
雨排水を考慮したうえでシンプルにそして綺麗に。
メーカーが用意する役物ではここまで到底仕上がりません。メーカーもそこは承知しているので屋根材の原板を平板で用意しています。それを用いてこの建物に最適な形状に加工し取り付けしております。メーカーの役物だけにこだわらない理由は屋根専門ではなく板金屋根専門だからです。当社はただの取り付け業者とは違います。
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最後に店舗入口の屋根はセキノ興産のたてひらロック32です。
こちらは屋根勾配に対応した竪ハゼ葺きです。緩勾配用の屋根材です。
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これだけの規模はなかなかありませんが一般戸建ての改修となんら違いはありません。
カバールーフをお考えの方は一度ご相談ください。「板金屋根専門」としてご自宅にあった雨仕舞、納めのご提案をさせていただきます。また、当社の設備等をご覧になっていただくとより当社のスタイルをおわかりいただけるかと思います。
雨漏りでお困りの方、外観を一新されたいお考えの方、ご相談おまちしております。


屋根の雨漏り(あまもり)修理
外壁工事、雨樋工事ならおまかせください!

宮本工業有限会社

TEL :042-461-2251
http://mk-sheetmetal.com

屋根・雨樋・塗装工事 in 横浜市

今週は梅雨らしいお天気の毎日ですね。
今日のような空模様では現場作業とは行きませんので事務作業に勤しみます。
そして時間のあるときはこちらの更新もしっかりと。

今回は先週終わったばかりの現場のご紹介です。
先代からお付き合いのあるお客様からのご紹介でした。定年後の最後のメンテナンスとして外装にしっかりと手を入れたいとのご要望で屋根・雨樋・塗装の外装全改修をさせていただきました。因みにテラスの波板、ベランダのデッキ材も交換しました。

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屋根材は稲垣商事のヒランビー極み(あやめ/さざ波模様)を使用。改修用に用いる材料の中では最もコストパフォーマンスに優れていると思います。
また、断熱性や静音性を求める方には段葺きタイプ、製品名「ガルテクト」等をおすすめしております。
今回は葺き足を揃えない「乱葺き」での施工です。スリット(あやめライン)を揃える千鳥葺きが一般的ですが模様に拘りがない方には材料のロスが少なく㎡単価をお安くすることができるこちらの葺き方をおすすめしています。あくまで外観の見た目(模様)だけの違いですので雨仕舞や耐久性などは何ら変わることはありません。

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軒樋はPanasonic社製のシビルスケアPC-50、竪樋も同じくPanasonic社製のたてとい60を使用しました。
軒樋はもはや一般的となった角樋の内吊り仕様。すっきりしたラインがとても印象的で綺麗です。

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そして引き渡し時の全景です。
外壁も仕上がると本当に見違えるほど綺麗に生まれ変わりました。

今回のように外装全ての工事となりますとやはりそれなりに費用はかかってしまいます。決められた予算の中で如何にお客様の妥協が少ないご満足いただける提案と仕上がりをご提供できるのか。当たり前のことですが施工は妥協するわけにはいきませんから材料の選別や改良などで少しでもご希望に添えるよう努めてまいります。


屋根の雨漏り(あまもり)修理
外壁工事、雨樋工事ならおまかせください!

宮本工業有限会社

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門塀笠木工事 in 所沢市

今回はいつもと違う笠木工事のご紹介です。
施主様のご希望で板金工事の笠木ではなくアルミ製の笠木を取付しました。

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門塀の上に笠木を取り付けた全体像です。
板金の笠木に比べて厚みが違うこともありしっかりとした印象に仕上がります。
ただデメリットもあり今回のような角度の緩いコーナー部は溶接加工に出す為割り付けが決まってしまいます。
今回用いた三洋工業製ではコーナー寸法500mmと決まっているのでコーナーからの割り付けとなってしまい端部で半端寸法を使用しなければならない場合があります。

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特注寸法での加工依頼も可能ですが納期と金額や特に輸送に問題が生じる為中々現実的ではありません。
規格寸法での割り付けであっても実際の仕上がりはとても綺麗で全く問題はありません。
今回のように外壁周りには特におすすめします。
板金・アルミ共に施工致しますのでお気軽にご相談いただければと思います。。



屋根の雨漏り(あまもり)修理
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雨樋工事 in 西東京市

いよいよ梅雨本番を迎えました。
今日はこの時期にお問合せの多い雨樋工事のご紹介です。

ご相談いただいたお電話での内容は「樋が外れている」との事でした。
軒樋ですか、竪樋ですかとお尋ねしましたがわからないとのご返答。そう外れているのは「這樋(はいとい)」でした。
這樋とは竪樋が下屋根を這う(はう)ように取り付けていることからそう呼ばれます。
さて実際の現調の際の様子からスタートします。
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這樋の接続部で破損していたのをコーキングで接着していたのでしょう。
また、竪樋一本分(2.7m)以上の長さを一か所のみで固定していたことも原因の一つです。銅線の縛り方も雑ですね。
今回はツッコミたくなる部分が満載でした。この部分だけでも、
1)這樋の始点となる部分の勾配(角度)があっていない。また無理をして角度固定をしておりその部分もコーキングで補修している
2)這樋接合部がコーキングのみで補修している
3)這樋の固定が一か所のみ

これをしっかりと修正(改修)していきます。
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既存這樋はグンバイ製でしたが、今回は施主様の了解を得てPanasonic製を使用しました。
まずは、這樋の始点をエルボ返しで屋根勾配の角度にしっかりと合わせます。回転エルボを使用する場合もありますが、這樋が長くなる場合は強度を重視して私はエルボ返しで施工致します。次に這樋の固定を今回は三か所に増やします。本来は直接屋根材にビスを打ちこむべきではないのですが、薄板用の止水パッキン付きビスを用いてサドルを作ります。銅線もパッキンの外側に這わせパッキンと屋根材がしっかりと密着するように。この際に雨漏りを心配される方もいらっしゃるでしょうが段葺の捨てハゼの形状を理解していれば問題はなく雨漏りの心配もありません。
最後に這樋用のエルボを取り付けて完成となります。

今回は一度修理をされた後にご連絡をいただいておりますのでこの這樋の状態で施主様に引き渡しをしていたという事になります・・・。
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前回の修理は屋根を施工した専門業者だそうです。どのような内容で依頼されたのかまではお聞きしませんでしたがこの現状を見る限りでは専門業者とは言えませんね。段葺施工の時点で這樋の処理を考慮していればこの状態にはなっていませんし、グンバイやエスロン、Panasonicの三社の部材が混在している事なんてプロとしてあり得ません。

一概に専門業者と謳っていても工事の内容は千差万別です。「工事ができる」のと「専門的に納める」のでは大きく違うのです。施工が容易くできるようにメーカーも改良を加えた製品や部材を供給していますが、最後にポイント(急所)となる部分は人の技術経験です。それを用いる事ができる技術者が施工することで専門業者と名乗ることができると私は思っています。


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棟板金交換工事 in 西東京市

段々と梅雨の時期が近づいてきました。
この時期は現場作業も捗らずお問い合わせも増え私にとっては頭を抱える時期となります。
誰でも嫌なことは先のばしになりがちなものですが、梅雨空が続くと見て見ぬふりをしていた部分に向き合わなければならない状況になりご連絡をいただくことが多いです・・・。即対応出来ればよいのですが工事予定や雨天の場合にはどうにも対処できないこともしばしば。頼む方も頼まれる方も悩ましい限りです。

さて今回は地元西東京市のお客様からのご依頼です。
先月の強風が原因で棟板金が飛散落下してしまったとの事。築年数からこの状態では木下地(貫木材)劣化により棟板金が飛んでしまった事をご説明し根本から修理する事となりました。ご依頼いただいてから工事に係るまで日数をいただく関係で防水テープによる仮養生を行い、その期間に雨が降っても心配ない状態にしてからスタートです。

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画像右上の部分が飛んでしまい防水テープで仮養生をしています。
画像下段の二枚が棟板金撤去後の木下地の様子。築20年もすると木下地はこのように劣化した状態となり棟板金を固定保持することができなくなります。ですからこの部分を交換することが必要になってくるのです。

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そして木下地を新しく施工し棟板金で仕上げて完了となります。

今回一番お伝えしたいのは木下地の部分よりも使われていた棟板金です。
画像を見ていただき新しく用意した棟板金と見比べて違いがわかりますでしょうか。

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右側が古い棟板金で左側が新しく用意した棟板金です。
よーく見比べると新しく用意した棟板金の頂点の角度が古い棟板金よりも鋭角になっています。
ここが今回お伝えしたいポイントとなります。
主に用いられる棟板金は既製品であり汎用曰く四寸勾配に設定されています。今回工事した建物の屋根勾配は六寸勾配です。棟板金を見比べてもうお分かりと思いますが新築施工時から勾配違いの部材が使われていたという事です。
六寸勾配の建物に四寸勾配の棟板金を使用すると棟板金自体がたわんだ状態で取り付けられることになり取り付けた棟板金自体に張力が生まれることになります。木下地が新しいければ釘の保持力が保たれるので抜けにくいのですが劣化が進むと張力も加わり六寸勾配で成型された棟板金よりも格段に釘が抜けやすくなります。
当社は既製品を使用する際もその点を見定め折り曲げ機により棟板金を再加工して工事を行っております。ここが只の取付屋ではない板金職人としてのプライドであり見識です。

施主様はHPをご覧いただき業者を見比べたうえで当社にご依頼くださったとの事。本当にありがたい事です。
費用の高い安いにとかく目を奪われがちですが、金額には必ず理由があります。
零細中の零細である当社が80年近くに渡り続く理由も地元の方との信頼関係の上で生かされているものだと思います。これからも誠実に精一杯励んでいこうと思います。


屋根の雨漏り(あまもり)修理
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